当院は、心療内科を受診する患者さんが多くいらっしゃいます。
心療内科は、内科的な病気の背景に隠れた心理的な要因を含めて、こころと身体を総合的に見る「内科」です。
(心療内科と精神科の違いについて詳しくはこちらへ)
例えば、
・いつも緊張が強く過敏になっていることで高血圧になっている人
・不安で眠れなくてアルコールが増えたために肝機能が悪くなってしまった人
・むしゃくしゃすると暴飲暴食してしまうために糖尿病や高脂血症のコントロールが悪い人
・胃カメラで異常はないけれど、神経が過敏になって胸焼けの症状が出てしまう人
このような患者さんに、ただ症状を緩和するお薬だけ処方しても、一時的には効くかもしれませんが、根本的な治療にはならないでしょう。
一方、心のケアだけでも、実際に起きている病気や症状を改善するのは難しいでしょう。
気分が落ちこむことの背景にホルモンの異常があったり、
何もやる気がしないことの原因が貧血であったり、
食欲が出ない原因に胃潰瘍があったり
心の症状で受診される方の背景に体の病気が隠れていることもあります。
かかりつけ医として患者さんとお付き合いをしていく上で、
切り離せない心と身体のつながりを含めて人間全体を診る(全人的医療)という意識が大切であると感じます。
そのためには、心理的なアプローチだけでなく、身体の病気を見逃さないようにチェックできる体制が必要です。
当院は、外科・内科・外科・整形外科・消化器内科があり、臨床心理士によるカウンセリング、自律訓練などの心理療法、管理栄養士による栄養指導も受けられます。
必要に応じて血液検査・尿検査・心電図・レントゲン検査、超音波検査や胃カメラ検査を行っています。
皆様が安心して通院できるかかりつけのクリニックでありたいと思っています。