管理栄養士コラム(下痢のときの食事)

前回の下痢(急性下痢症)の記事に関連した、当院の管理栄養士によるコラムです🥕

下痢の時の具体的な食事について解説します。


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下痢の時は腸の働きが弱っていて、うまく消化されなかったり、水分の吸収が不十分な状態です。まず おなかまわりをあたたかくして、消化のよいもの、消化しやすいものを食事に選びましょう。

 消化しにくい脂質や硬いものを避け、やわらかく煮た炭水化物がよいと思います。おかゆやよく煮たうどんなどが基本です。

野菜は、大根や人参、白菜など、煮炊きして柔らかくなるものがよいです。

海藻、きのこ、こんにゃくなどは繊維が多く、消化しにくいので控えましょう。

りんごに含まれる水溶性食物繊維は善玉菌のエサになり腸を整えます。消化しやすいよう、すりおろして摂るのがおすすめです。

タンパク質は多すぎると消化の負担になりますが、体を温める作用があるので、水分が多くて柔らかいもの(豆腐やたまごなど)であればよいでしょう。

胃腸炎の後に一時的に乳糖によってお腹を下しやすくなることがあるため、牛乳や乳製品は控えましょう。

その他、辛いものや、ネギ・玉ねぎ・ニンニク 、アルコール、コーヒー、炭酸などは刺激が強いため控えましょう。


また、よく噛むことはとても大事です。人間のからだは基本的に消化液で食べ物を消化します。大きい 塊を砕くことができるのは基本的に口だけで、あとは表面に作用する消化液で溶かしていくつくりです。

食欲のないときや体調の悪い時など、食の進まないときにあまり噛まずに飲み込むと、十分に消化液が作用せず 消化分解に余計な負荷がかかってしまいます。 食事の選び方も大事ですが、ゆっくり、よく噛んで、食べ過ぎないことも大事ですよ。