管理栄養士コラム(血糖値について)

今回は、血糖値について。

当院の管理栄養士によるコラムです🥕


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〇血糖コントロールって?
よく、「血糖が急激に上がることは健康に悪い」といいますが、「どう健康に悪いのか?」はあまり取り沙汰されない印象があります。どう健康に悪いのかを簡単に解説していきます。

血糖とは血中のブドウ糖、グルコースの事をいいます。グルコースは脳や赤血球の直接のエネルギーです。
重要なエネルギー源なのですが、グルコースは血管の太さに比べて粒子が大きく、血中にたくさん存在すると血管を傷つけてしまいます。

そのため、急激に血糖が増えたとき、身体の細胞はグルコースを細胞内に取り込もうとします。
細胞内に取り込むことで血中のグルコースが減り、これが「血糖値が下がる」ことだといわれます。

ところが、細胞はグルコースを大量に保持するようにできていません。そこで、エネルギーの貯蓄形態である脂肪に変えて身体にとっておこうとします。
脂肪は貯蓄に向いたエネルギーなのですが、利用はしにくく、30 分以上の運動など、グルコースの次に使われます。

血糖が急激に上がることは人体によって気持ち良く感じますが、急激に増えた血糖は通常の消化吸収ルートよりも早く脂肪に変換されてしまいます。
コレステロールが高くなったり、中性脂肪が増えたり、悪くすると血糖を吸収する指令を出す膵臓に負担がかかり、糖尿病の恐れもでてきます。

糖質は人体に必要な栄養ですが、扱いには注意する必要があります。
正しく付き合っていくことが、健康のコツのひとつといえるでしょう。