乳癌検診とブレスト・アウェアネス

ブレスト・アウェアネスという言葉を知っていますか?

ブレスト・アウェアネスとは、乳房を意識する生活習慣のことです。

女性のがん罹患率でもっとも多い乳癌ですが、
乳癌は、早期発見できれば予後は決して悪くない病気です。

仕事や家事、育児など、日々の生活に追われて自分のことに構っていられない、そんな状態の女性は多いと思いますが、
日々「変わりがないかな?」をチェックすることは、乳がん早期発見、早期診断のためにとても大切なことです。

ブレストアウェアネスは、自己触診とは違います。
"乳癌がないか探す"
と思うとハードルが高いですが、そうではなく、
"日々の変化に気づく"
ということが大切です。

着替えや入浴時など、ほんの少しの時間で構いません。乳房を見たり触れたすることを習慣にしましょう。

普段の自分の乳房の状態を知りましょう。

月経周期による乳房の状態の変化を知りましょう。

しこりや凹み、痛み、乳頭から血液などの分泌物が出る、乳頭の皮がむけるなどはありませんか?

「いつもと違うな」と感じたら、ためらわずに医療機関を受診しましょう。

いつもと変わりがなくても、40歳を超えたら2年に1回の乳癌検診を受けましょう。


(検診は症状のない方を対象としています。
症状がある場合は、検診の時期を待たず、早めに受診するようにしましょう。)

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三鷹市では、乳癌検診が受けられます。
今年度から、乳癌検診は40歳以上の方が対象となり、マンモグラフィのみの選択となりました。
30-39歳の方は「乳癌検診」ではなく、「三鷹市乳房エコー検査」として検査を受けられます。
当院では、乳房エコー検査を行っています。

若年の乳癌は、頻度としては少ないものの、非若年性乳癌よりも大きかったり、進行した状態で見つかるものが多いことが報告されています。
これは、乳癌検診の対象ではない若い方の場合、ご自身で症状があることに気づいてから受診する割合が多い事が原因として挙げられます。
つまり、症状がないうちに検査を受けていれば、早期の状態で発見できる可能性があります。

三鷹市は、自治体が助成をして30代から乳房の検査を受けられる、数少ない例です。
ぜひ、検査を受けてくださいね!