大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、細長いファイバーを肛門から入れて、大腸を見る検査です。

 

大腸カメラ検査をご希望の場合、大腸カメラをするのが妥当か、持病や常用薬の確認、検査についてのご説明、同意書や前処置薬(大腸を空にするための下剤)などのお渡しなどのため、事前診察が必要になります。

検査担当医師については→こちら

 

★大腸カメラのご予約は、現在①火曜日13:30〜②木曜日13:30〜の枠のみお受けしています。

徐々に検査可能な時間を増やしていく予定です。

 

★鎮静剤(眠たくなるお薬)の使用については→こちら

 

◆注意事項◆

便が大腸の中に残っていると、十分に観察ができません。

午前中の検査の場合は、前日の21時までに食事を済ませて頂き、朝食を食べずに来院して頂きます。食事を取らないと脱水になりやすいため、お水やお茶は多少飲んで頂いて構いません。

朝のお薬は、糖尿病の薬以外は原則いつもどおりに飲んで構いませんが、事前診察の際に医師に確認をしてください。

血液をサラサラにするお薬(抗血小板薬、抗凝固薬)を飲んでいる方は、休薬が必要な場合もございますので、事前診察の際にお申し出下さい。

 

◆大腸カメラ検査までの流れ◆

①事前診察

下痢、便秘、血便や腹痛などの症状を確認し、大腸カメラを受けるべきか診察を行います。

また血圧、抗血栓薬の服用の有無の確認、持病についてお伺いし、ます。

血圧が高すぎる場合は検査に支障があることがありますので、血圧のコントロールをよくしてから検査を組ませて頂くことがあります。

普段便秘のある方は、排便コントロールをよくしてから検査の予定を組ませて頂くことがあります。

検査を受けられる状態であることが確認できたら、検査の予約を取り、検査における注意点についてご説明させて頂きます。

また、前処置薬(下剤)と、必要に応じて大腸検査食をご購入頂き、お持ち帰り頂きます。

エコバッグなどをご持参頂けると幸いです。

 

②検査前日

事前診察でご説明したとおりに食事を取って頂きます。大腸検査食をご購入された方は、説明書どおりに検査食を召し上がってください。

夜21時にセンノシドまたはピコスルファートナトリウムを内服してください。

 

③検査当日

検査当日は朝食の摂取はできません。朝9時から、腸管洗浄液(マグコロールPまたはモビプレップ)の服用を説明書どおりに始めてください。

★飲んだ下剤はすべて排泄されてしまうため、脱水に注意が必要です。水分(お水、お茶、無果汁のジュース等透明な飲み物であればOK)をよくお取りください。

★説明書どおりに飲んでも全く排便がない場合や、気分が悪くなる、お腹が痛くなるなどございましたら、当院までご連絡ください。

腸管洗浄液を飲み終わってから1~2時間程度で便意が落ち着いてきますので、ご来院ください。

 

④来院後の流れ

来院頂きましたら、受付に検査予約票と同意書(胃癌内視鏡検診の場合は受診票も)をお出しください。

問診票をお渡ししますので、ご記入頂き、受付にご提出下さい。

看護師からお声かけさせて頂き、問診票・お薬手帳の確認と血圧・経皮的酸素濃度のチェックを行います。

※バイタルサイン(血圧、脈拍、経皮的酸素濃度濃度)に異常があるなど、検査が安全に行えない状況と判断された場合には、検査を取りやめることがございます。

検査着に着替えて頂きます。お尻の部分に穴の空いた紙ズボンの上に浴衣を羽織って頂きます。下着(パンツ)は脱いだ状態で紙ズボンをはいてください。

寒がりの方は靴下を着用しても構いませんが、汚れることがありますので、換えをお持ちください。

点滴のルートを取らせて頂きます。

検査室のご案内しますので、ベッドに横になってください。

検査直前に鎮静剤(眠たくなる薬)や鎮痙剤(腸の動きを一時的に抑えるお薬)を点滴ルートから投与します。

検査開始です。直腸診(指を肛門に挿入します)で肛門付近に病気がないかを確かめてから、肛門からカメラを挿入します。大腸の曲がりくねりに合わせてできるだけ苦痛のない検査・観察を行うために、体の向きを変えて頂くことがあります。鎮静剤や鎮痙剤は様子を見ながら検査中に追加することがあります。

大腸の一番奥まで到達したら、空気(炭酸ガス)を入れて大腸を膨らませながら観察・撮影を行います。

ポリープが見つかり、当日の切除を希望される場合にはその場で切除を行います。

★検査自体の時間の目安は20-30分程度ですが、大腸の走行は人それぞれであり、挿入が難しい場合には時間がかかることがあります。大腸が十分きれいになっていない場合や下剤が多量に残っている場合、ポリープを切除する場合などは時間がかかることがあります。

★10mmを超える大きいポリープの場合や、出血のリスクが高いなど、入院での治療が必要と判断された場合には、入院施設のある医療機関へご紹介させて頂きます。

すべての大腸を観察したら、終了です。

検査中に入れた空気が大腸の中に残りますので、おならは積極的に出してください。

20-30分程度、ベッドでお休み頂きます。鎮静剤を使用した場合には40分~1時間程度安静時間が必要です。

血圧、脈拍などのバイタルサイン、ふらつきや腹痛、気分の悪さがないことを確認し、ご帰宅頂きます。

状態によっては安静時間が長くなることがございます。

 

★検査後、お腹の張りが落ち着いたら飲食はして構いません。

★常用薬の服用再開に関しては、医師に確認してください。

★当日ポリープを切除した方は、出血を予防するための注意事項(アルコールを控える、入浴を控える、激しい運動をしない、重い荷物を持たない、遠出を控えるなど…)をご説明いたしますので、よくお守りください。

★同日ポリープを取ったり、組織検査(生検)をした方は、後日必ず結果をご確認ください。(7~10日程で結果が出ます。)

 

その他ご不明な点、ご心配な点がございましたらお気軽にご相談ください。